少年野球のポジションの決め方。適性より先に聞くこと
新しく入ってきた子を、どこで守らせるか。
肩の強さ、足の速さ、体格。そういったものを見て決めるものだと思われがちです。実際にキャッチボールをさせれば、肩も投げ方も捕り方も見えます。
ただ、それだけでは決めません。最初に聞くのは本人の希望です。
まず希望を聞く
やりたいポジションを聞きます。
理由は単純で、本人が望んでいない場所に置いても続かないからです。適性があっても、やりたくない場所に置かれた子は伸びません。逆に、少し無理がある場所でも本人が望んでいれば、練習してきます。
キャッチボールで見ているのは、その希望が成立するかどうかの確認です。適性を測って割り振るための材料ではありません。
希望と適性が合わないとき
問題はここです。投手をやりたいと言っている子に、今はその力がないと判断したとき。
「向いていない」とは言いません。 小学生にそれを伝えたら、野球そのものをやめます。ポジションの話をしているつもりが、その子が野球を続けるかどうかの話になります。
代わりに、別のポジションを提案します。そのときの入り方が重要です。
提案は、その子の長所から入る
短所を理由にしないことです。
足が速い子には
「君、足速いね。足の速い子は外野だと足の速さを活かせるからやってみない?」
「キャッチボールが苦手だから外野」ではありません。同じ配置でも、子どもの受け取り方が全く違います。
体が大きくて動きが遅い子には
一塁や三塁を提案します。ただし**「体が大きいから」とは言いません。**
「捕るのが上手だからファーストはどう?」
体格は本人が選んだものではありません。そこを理由にされても嬉しくない。練習で身につけた技術のほうを褒める形にします。
この違いは小さく見えますが、子どもはよく聞いています。
ポジションごとに見ているもの
外野 足の速さが活きます。守備範囲が広いので、走れる子の長所がそのまま出ます。
一塁 捕球が安定していること。送球を受ける回数が最も多いポジションです。
三塁 ボールを怖がらないことと、肩の強さ。打球が速く、しかも距離が近い。怖がる子は避けてしまって捕れません。一塁までの距離があるので肩も要ります。
ただし、ボールを怖がる理由は1つではありません。原因によっては慣れで変わるので、すぐに候補から外さないでください。
捕手 ここだけは条件が特殊です。壁としての性能、判断力、周りに指示を出せること。そして熱くなりやすい子は向きません。別記事にまとめました。
数字では決まりません
ここまで書いたとおり、ポジションの適性に数字はほとんど出てきません。
失策数を見ても、その子がどこに向いているかは分かりません。ショートバウンドの処理が苦手な子に一塁は任せられない。速い打球を怖がる子に三塁は無理。 こうした向き不向きは、失策数には現れません。失策になる前に、そもそもその位置に置かれないからです。
このサイトでは数字を使う話を書いていますが、ポジションの適性は見て判断するものです。ここを数字で決めようとすると外します。
途中で変わることもある
シーズン途中にポジションを動かすことは、あまり多くありません。
ただ、たまに起きます。 人が足りない日や練習試合で、いつもと違う場所を守らせたときに、思いがけず合っていた。そういう形です。
適性は探しに行って見つかるものではなく、偶然見つかることがある。だから、たまには違う場所を守らせてみる価値があります。 毎試合ローテーションするほどではありませんが、機会があれば試してみてください。
打順の決め方は別の話です
ポジションが数字で決まらないのに対して、打順は数字で決められます。こちらは別記事に書きました。